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アルパカ についてー alpaca ー

ー アンデスの宝 アルパカ ー

アルパカは南米のアンデス山脈の高地に生息するラクダ科の動物です。
南米のアンデス地方を中心にアメリカやヨーロッパ、オーストラリアなどでも飼育され、その数はおよそ370 万頭。そのうち85%がペルーで放牧されています。
アルパカは稀少な繊維と言われますが、それは優れた性質のためだけでなく、生産量が少ないことも関係しています。世界での流通量はカシミア約6500万トンに対して、アルパカは約4000トンと少なく、これは他の動物繊維と比べるとかなり少ない数字です。生産量からもアルパカは世界でもっとも希少な繊維の一つと言えるのです。

はるか昔から家畜として人とともに暮らしてきたアルパカ。アルパカの毛は細くて軽くて暖かく、古代から衣服に使われていました。
昼と夜の寒暖差が35℃もある過酷な環境から身を守る為、アルパカの毛は保温性と発散性に優れています。
大地を荒らさないことから、環境を保ってくれるサステナブルな家畜としても注目を浴びています。

軽くて暖かく、柔らかくて肌触りの良いアルパカの毛は「アンデスの宝」とたたえられるほどです。

ー アルパカ毛の特徴 ー

アルパカの毛は、繊維の細さでランク分けされています。
繊維は6ランクに分けられ、そのうちクオリティが高いランク1~3の繊維が衣類に使われます。

[ ランク3] Superfine (26-27 ミクロン)
[ ランク2] Baby Alpaca (22-23 ミクロン)
[ ランク1] Royal Alpaca (18-19 ミクロン)

ジースタイルのマフラー・ストールコレクションはランク2のBaby Alpaca を使用しています。

アルパカが生息するのは海抜 3800m~5000m の高地。昼と夜の寒暖差が35°Cもある過酷な環境から身を守るため、アルパカの毛は保温性と発散性に優れた機能をもつようになりました。

アルパカの毛の特徴は繊維の一本一本がストローのように空洞になっています。
この空洞が空気をためこむので、暖かく、保温性に優れた素材になります。
さらに、熱くなると余分な熱を発散する仕組みになっています。

アルパカ毛のもう一つの特徴は滑らかさ。

アルパカの毛は細くて柔らかい上、表面のスケール(うろこ)が少ないため、しっとりとした肌触りの良い質感を持っています。
それだけではなく、スケールが少ないとこすれても繊維が絡みにくく、毛玉になりにくい特性があります。

ー サステナブル ー

アルパカは牧草を食べる時、根っ子ごとではなく、草の上の部分しか食べないため、牧草がすぐ生える環境を作っています。また、アルパカには蹄がありません。代わりに2本の指があり、足の裏には柔らかい肉球があります。そのため、何十頭、何百頭という集団で牧草地を歩いても、放牧草や土へのダメージが抑えられ、地面を枯らすことがありません。牧地を荒らさないサステナブルな家畜としても注目を浴びています。

アルパカの毛の色はバリエーションが多いため、染色での負担も少ないのが特徴です。アルパカ毛の自然色は多様で染色のための染料や薬品、水などの使用が少なくて済みます。染色しない素材は水や土を汚さない上、本来の柔らかさや光沢感を保ちます。
また、アルパカは、ウールやカシミヤに比べると油分が少ないため、洗浄工程での水使用量が少なく、結果、水質の汚染も抑えることができます。

ー アルパカを選ぶということ ー

ペルーのアンデス地方、海抜4000メートルの高地の環境として冬は寒くて乾燥している土地が多いのですが、何世紀もの間、先住民たちが暮らしてこられた理由のひとつがアルパカです。
アルパカの繊維を糸に紡ぎ、明るくカラフルな衣服に加工することで現金の収入源を担っています。

そしてその生活様式は今日も続いており、厳しい気候条件や限られた経済的地域にも関わらず、高地に住む人々の多くが生計をアルパカの繁殖に頼っています。

アルパカの製品を購入することにより、このような人々の伝統的な暮らしを維持できるようにする一方で、畜産業や織物業をサポートするのに役立ちます。
また地域の経済および社会的発展に貢献することで、間接的に子供たちの教育機会を促進することにもなります。

 

ジースタイルではアルパカだけでなく、ヤクやカシミヤ等、様々な獣毛を取り扱ったマフラー・ストールを取り扱っております。
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