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ヤク についてー YAK ー

ー 空にもっとも近い繊維 ー

ウール や カシミヤ に比べて、ヤク は一般的には馴染みの薄い素材なのではないでしょうか。
実際に手で触れてみるとふんわりと滑らかで、非常に繊細な肌触りを感じることが出来ます。

ヤク とはヒマラヤ山脈等の標高3000メートル以上の高地に生息するウシの仲間。
生息地域は内陸のため気候は厳しく、夏の時期でも昼夜の寒暖差が、30℃にもなるといわれる過酷な土地です。

この過酷な環境に適応するよう発達したヤクの毛は、保温性や防水性、保湿性がとても優れております。

 

高いところでは標高6000メートル近くでも生息している為、「空にもっとも近い繊維」とも言われています。

 

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ー ヤク毛の特徴 ー

ヤク毛の採取は毛の生え変わり時期に梳いたり、自然に抜けた毛を採取します。ヤク自体を傷つけないため、バリカンは使わず、櫛で梳いていきます。
ヤクは体温調節ができないため、夏が来る前に毛を梳き、夏の暑さに備えて彼らを軽装にしてやる必要があります。

外側の毛は外気から守るためにしっかりとしたストレート。防水性にも優れとても丈夫なため、用途はテントやロープなどに使います。
柔らかい内側の産毛は縮れており、しっかりと空気を貯めこみます。非常に細かい産毛の間にため込んだ空気が熱を保ちます。
こちらの細かい産毛を使い繊維製品を作製します。

〇保温性
ウールより10~40%高く、カシミヤと同等かそれ以上の保温性があります。

〇通気性
通気性はカシミヤの130%と言われ、ムレにくいのが大きな特徴です。

〇柔らかさ
産毛はカシミヤとほぼ同じ細さで、繊維の表面も滑らかなためカシミヤと同等の柔らかさがあります。

 

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ー ラグジュアリーをあなたに ー

ヤクの希少性はその採取量からもわかります。

ヤクの毛は柔らかいお腹やあごの産毛の部分だけをクシですき取り、ごみなどを取り除き洗浄すると1頭から100g程度しか採れません。
体の大きなヤクから、繊維商品として使う産毛はおおよそマフラー1本分しかありません。

毛の細さは16〜20ミクロンでカシミヤとほぼ同等の細さです。一般的なウールが20ミクロン以上であることを考えるとその細さがよく分かります。

毛の表面は平滑で規則正しいスケール(うろこ状の表皮)に覆われている為、凹凸が少なく滑らかな繊維。
ちくちくと感じにくい優しい肌触りですので、小さなお子さんや肌が敏感な方でも安心して着用いただけます。

細い毛を紡ぎ、織った生地は空気をたくさん抱え込み暖かさを保ち、またヤク毛の特徴の一つである常に呼吸をしている素材のため、暖かさだけでなく熱がこもって蒸れる心配もありません。

カシミヤと同様ラグジュアリーな素材であるヤク。
使い込むほどに艶が出て、風合いが楽しめるのもヤクの特徴です。


チベット族にとってヤクは生活の糧として大切にされており、肉や乳、乳で作ったバターなどは主食でありヤクの皮や毛は日用品に欠かせない原料です。
チベット族の人々はヤクのことを『宝物』を意味する『ノープ』と呼び、慣れ親しんでいます。

ジースタイルでは彼らのノープ、希少価値の高いヤクの毛を買取・製品化することで、チベット族の人々の安定した収入を支援しております。

 

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