ヤクの希少性はその採取量からもわかります。
ヤクの毛は柔らかいお腹やあごの産毛の部分だけをクシですき取り、ごみなどを取り除き洗浄すると1頭から100g程度しか採れません。
体の大きなヤクから、繊維商品として使う産毛はおおよそマフラー1本分しかありません。
毛の細さは16〜20ミクロンでカシミヤとほぼ同等の細さです。一般的なウールが20ミクロン以上であることを考えるとその細さがよく分かります。
毛の表面は平滑で規則正しいスケール(うろこ状の表皮)に覆われている為、凹凸が少なく滑らかな繊維。
ちくちくと感じにくい優しい肌触りですので、小さなお子さんや肌が敏感な方でも安心して着用いただけます。
細い毛を紡ぎ、織った生地は空気をたくさん抱え込み暖かさを保ち、またヤク毛の特徴の一つである常に呼吸をしている素材のため、暖かさだけでなく熱がこもって蒸れる心配もありません。